NO.13 哲学をする熊 秋田県

秋田は熊の宝庫である。だからといって、店で売っている訳ではない。   私は、熊はノロいものだと思っていた。 TVとか熊牧場等で見る熊は、実際トロイので、「やっぱり熊はノロマだ〜」と思っていた。

ところが、熊はイザとなると速い。 時速60キロで走ることが出来ると言う。数年前に野生の熊を見た事がある。秋田市からそんなに遠くない国道を車で走っていたら、突然熊が出て来た。                    前を走っていた乗用車に轢かれそうになって、国道脇の急斜面を矢のように逃げて行った。                             その逃げ足の速い事速い事。 もうびっくり仰天。あんなに速くては、人は熊に追い掛けられたら、死んだふりをするしかないだろう。それがいやなら、戦う?。

最近は、山菜やきのこ採りに山に入る人が多くなり、その人達が、たべものを山に残したり、残飯を捨てて来たりする。そのせいで、本来ならば、熊は人を見たら逃げるはずなのに、逆に寄って来る熊がいるという。私も山に入る時は、熊除けの鈴を持って行くのだが、それでは困ってしまう。         熊撃退用のスプレーを、今度買って来よう。                それから、自分より逃げ足の速い人とは、山に行くのはよそう。

正式な熊からの逃げ方。  まず熊とにらめっこをする。熊と目線を外してはいけない。そのままズルズルとあとずさりをする。それで、50メートル離れたら、真直ぐに、かつ、一目散に走って逃げる。(と、昨日見たテレビで山のおじさんが言っていた)。犬に襲われた時には、とっさに帽子でも何でも、口の中にほおりこむといいと聞いている。熊にも応用できるかも。あとは、幸運を祈るしかない。

秋田県阿仁町の熊牧場で、観光客に餌をねだって、愛嬌を振りまく熊の写真むかし、私の友人に山男がいた。 山男といっても、高い山に登る山男ではない。 山菜やきのこ、イワナをとる山男である。しかし熊は捕らない。   その山男が早春の山に入ると、時々木の上に熊が登っているという。    木の枝に座って、じっと遠くを見ていると言う。             熊は何をしているのかと聞くと、熊は哲学をしているという。真顔で。   確かに、熊は他の動物と違って何を考えているのか解らない所がある。   同じく訳の解らない山男の彼が言うんだから、熊はきっと哲学をする事が出来るのであろう。

ここでクイズ。

熊は、冬眠をする時に、山の南の斜面と北の斜面のどっちを選ぶでしょう?。当然、南側の暖かい斜面を選ぶ、と答えるでしょう。BU-- BU-- です。   南側だと、春一番に雪が溶けて目が覚めます。ところが、周りは雪だらけで餌が無いんです。北側に寝ていると、目が覚めた時に南側へ行くと、山菜がいっぱい食べられる。 熊もよく考えているんですね。感心、感心。

ここで1句紹介。秋田県北部で見つけた道端の看板より。

「曲り角 危険! 車が通る子供が通る熊も通る」  おそまつ。

写真は、秋田県の阿仁熊牧場。


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