抱き返り渓谷の水は何故蒼い?(やどかり撮影日記)

抱き返り渓谷を流れている川は、玉川と言って源流部にはあの有名な玉川温泉がある。

温泉の湧出量は、毎分12,000リットルになる。

温泉の泉質は、ものすごく強い酸性で、その為下流の生物に与える影響は大きく「玉川毒水」と呼ばれていた。

下流の仙北地方の農作物も、このせいで上手く収穫出来なかった。

その為、人々は昔からこの川の強い酸性を何とか中和しようと、いろいろな対策を取ってきた。

昭和15年、上流に田沢湖発電所建設の為、玉川の水が田沢湖に流れ込むようになった。

その為、田沢湖の水質が酸性になり、古来から棲んでいた国鱒をはじめ、魚の住めない湖になってしまった。

最近は中和作業も進み、田沢湖にも魚が棲み始め、また下流の田畑も作物がよく採れるようになった。

このような理由で、田沢湖や抱き返り渓谷の水の色は、硫黄の成分を含む強酸性の玉川温泉の源泉や、それに合流する支流からの流れ、

中和剤の影響で、この川独特の水の粒子が生まれ、その影響でこのような水の色になるのではないかと言われいる。

田沢湖の水の色と抱き返り渓谷の水の色とは、微妙に違いがある。

田沢湖は、澄んだ蒼い色、抱き返り渓谷は、ちょっと乳白色がかっている。

田沢湖は、湖の深さと透明度、青空の反射等が関係しているものと思う。

抱き返り渓谷は、浅いのと、両脇に緑の植物、それに川底や廻りの岸壁が、グリーンタフという「緑色ギ灰岩」で、

形成されているなどの諸条件が重なって、このような独特の水の色になるようだ。

ともあれ、晴天の日には空の青さを反映して、とても写真では伝えられない程、神秘的な深い色になる。

近年、中和作業が進んだせいか、水の色がこころなしか薄くなって来たように感じる。

この辺に観光に来られる方は、出来るだけ早めに来られた方がよろしいかと、思う。

もっと詳しく知りたい人は、下記のホームページをご覧ください。

玉川温泉のホームページへ!

「田沢疎水は語る」HPへ!

玉川中和処理「バーチャル未来科学館」

「グリーンタフ」山形大学理学部HPへ!

玉川ダムHPへ!     玉川ダムの写真へ画像

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